The Age are Coloured with the Shade of Time

      羊皮紙の一頁に記す 心に秘めたこの言葉
      インクはまだ乾いていない 抹消するなら 今
      想う事を風化させ 幻想とさせるべきか
      それとも 誰かの同情を誘うべきか
      インクは乾き始めている
      手は無意識にナイフを握っていた
      心がその言葉を探し当ててから 幾度となく口にしかけた言葉

      物語が終わらない限り 鎖となる詞
      縛りつけるつもりも 繋ぎ止める資格もない
      多分 物語は終わらない
      "一生"という生半可な時間ではなく
      存在しない存在となるまで その言葉を自らに封印をしておくべきかもしれない
      忘れるには 哀し過ぎる
      覚えているには 辛過ぎる

      気がついた時
      ナイフの刃は紙面に当たっていた
      目に滲んだインクの影
      羊皮紙に記されているコトバの羅列の中には
      探し続けた言葉かたちがあるのかも判らないまま 
      封印は施され 全ては固まった